サービス?イノベーション人材育成プログラム
ビデオ教材「コニカミノルタ社のサービス?イノベーション」
コニカミノルタ社の製品
コニカミノルタ社のヨーロッパ市場に向けた複写機事業のソリューション?ビジネスとグローバルな規模でのグリーンサプライチェーンの構築について研究し、教育ビデオを制作しました。
本事例では、複写機やプリンターを単体で販売し、トナー等の消耗品販売やメンテナンスのアフターサービスで顧客の信頼を勝ち取る従来のビジネスモデルから、顧客企業のオフィス環境や業務におけるドキュメントフローに合わせて、最適な製品とアプリケーションの組み合わせを提案して高い顧客満足を提供する、マネージドプリントサービスという新しいビジネスモデルに転換しました。そのソリューション?ビジネスで提供される価値の一つであるサプライチェーン全体での環境負荷の低減は、ヨーロッパ市場の顧客企業向けに高付加価値をもたらします。コニカミノルタ社では、オープンリサイクルとクローズドリサイクルの両方を活用し、効率的で効果的なグリーンサプライチェーンマネジメントを実現しました。
グローバル規模で外部サプライヤーも取り込んだマネジメントは、環境負荷低減に取り組む他の業種にも大きな影響を与えると考えられます。
特別公開講座
「外交による解決~地球環境条約を担当した外交官の経験と視点から~」
2013年3月8日(金)、神戸大学経済経営研究所特別公開講座「外交による解決~地球環境条約を担当した外交官の経験と視点から~」を、神戸大学出光佐三記念六甲台講堂にて開催しました。講師は、当研究所の青山利勝教授(元外務省地域環境課企画官)が務め、世界気象機関条約(1950年3月)からストックホルム条約(残留性の高い有害化学物質の製造、使用および輸出入の規制等を目的とした条約)(2004年5月)に至る地球環境条約の概要、およびその成立過程を、自身の外交官としての経験を随所に織り交ぜながら、紹介しました。我々にとって馴染みの深い地球環境条約の一つであるワシントン条約(絶滅のおそれのある野生生物の国際取引の規制等を目的とした条約)(1975年7月)を事例として、新聞報道ではあまり触れられない、条約締結に至る背景を詳細に説明しました。受講者からも鋭い質問が投げかけられ、活発かつ軽妙な応答がなされました。「地球環境問題については、いたずらに悲観的な見方をするのではなく、冷静に、科学的データに基づいて議論がなされるべきである」との青山教授のメッセージと共に、講座は盛会のうちに幕を閉じました。 http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/topics/2012/20130308-1.html
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青山利勝教授特別公開講座(出光佐三記念六甲台講堂)