神戸大学附属中等教育学校(代表 岩見理華研究部主事)が、「第8回ESD大賞高等学校賞(高校1位)」を受賞し、平成29年12月2日に福岡県大牟田市で開催された第9回ユネスコスクール全国大会「持続可能な開発のための教育(ESD)研究大会」で表彰されました。
神戸大学附属中等教育学校(代表 岩見理華研究部主事)が、「第8回ESD大賞高等学校賞(高校1位)」を受賞し、平成29年12月2日に福岡県大牟田市で開催された第9回ユネスコスクール全国大会「持続可能な開発のための教育(ESD)研究大会」で表彰されました。
ESD(Education for Sustainable Development)とは持続可能な開発を促進するため、地球的な視野をもつ市民を育成することを目的とする教育のことです。
受賞に際しては、次の点が高く評価されました。
附属中等教育学校では神戸大学環境憲章のもと「グローバルキャリア人」育成を教育目標に掲げ、地球的諸課題を踏まえながら国際的に活躍?貢献できる生徒の育成をめざしています。ESDはその教育目標を達成する上で重要な柱であり中高一貫教育の全教育課程に位置付け、教育改革の原動力として取り組んでいます。また、同校は平成27年度から文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けており、SGH事業との連関を図りながら、ESDを推進しています。
ESD推進のため中高一貫教育の充実期にあたる3?4年生で社会科?公民科の時間を利用し、教科横断的な授業「ESD」「国際理解」を特設しています。5?6年生では全員が「総合的な学習の時間」で個人研究に取り組み、18,000字以上の論文にまとめ発表していますが、多数の生徒がESDに関連した領域を課題として設定し、研究を進めています。
グローバル&ローカルな視点を取り入れるため、文部科学省と外務省が後援している「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」や、日本/ユネスコパートナーシップ事業の「ESD Foodプロジェクト「『食』を通して考える持続可能な生活と社会」などの国内外体験交流活動等を展開しています。
ESDとの関連で特に成果が上がっているのが、「ESD Food プロジェクト」です。「食」に焦点を当てた持続可能なライフスタイルをテーマに、海外の学校とインターネットを用いた協働学習を行っています。参加生徒には「フードドライブ」等、自発的な活動を行うなど行動の変容がみられます。