2016年10月28日に中国における廃棄物政策の研究者を招き、「中国の廃棄物政策に関するミニワークショップ」を開催した(経済学研究科中会議室)。
プログラムは以下の通り。
司会:石川 雅紀 氏 (神戸大学大学院経済学研究科 教授)
- 銭 学鵬 氏 (立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部 准教授)
「計画的行動理論による中国家庭のごみ分別行動意図に関する研究」 - 何 彦旻 氏 (京都大学経済研究所 研究員)
「上海市の生ごみ分別とグリーンアカウント制度に関する考察」 - 竹内 憲司 氏 (神戸大学大学院経済学研究科 教授)
「南京市における台所ごみ分別の行動分析」
全体を通じて、都市廃棄物の循環政策の推進における市民の行動を経済学的な視点から分析し、日本と比較して、都市廃棄物分別排出に関する市民の協力度合いが弱い中国社会の現状を踏まえ、中国社会において分別排出を促進するためのさまざまなアイデア、実証実験などについて意見を交換し、オーディエンスも含めた活発な討論を行った。中国では上海、南京などの都市において経済的なインセンティブを用いた政策によるごみ分別政策が導入され始めており、データ分析に基づいた政策効果の評価が今後さらに重要になると思われる。